子どものおもちゃは消毒を RSウイルスが増加傾向 九州で突出

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RSウイルスの電子顕微鏡画像。右下の横棒の長さは200ナノメートル(ナノは10億分の1)=国立感染症研究所提供 拡大
RSウイルスの電子顕微鏡画像。右下の横棒の長さは200ナノメートル(ナノは10億分の1)=国立感染症研究所提供

 乳幼児に多い呼吸器疾患「RSウイルス感染症」の患者が増加傾向になっている。特に佐賀県や宮崎県など九州地方では例年より突出して多い。重症化すると気管支炎や肺炎になる恐れもある。各自治体は、呼吸器症状がある人は子どもと接する際にはマスクを着用し、子どもが使うおもちゃは消毒するよう呼びかけている。

 RSウイルスは、感染すると発熱、鼻水、せきなどの症状が出る。年齢に関係なく感染するが、乳幼児が感染して重症化すると、気管支炎や肺炎になる危険性が高いとされる。ワクチンや有効な抗ウイルス薬はない。

 国立感染症研究所によると、全国約3000の小児科定点医療機関が報告した直近1週間(3月22~28日)の小児患者数は2174人、1医療機関あたりの患者数は0・69人で1月中旬以降増加傾向が続いている。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、乳幼児が集団生活を送る機会の減少などによって、RSウイルスの報告も激減。緊急事態宣言が出た春以降、1医療機関あたりの患者数は0・1人を下回る週がほとんどだった。

 21年は九州地方を中心に患者の増加傾向がみられ、都道府県別では、佐賀(5・35人)、宮崎(5・22人)、長崎(4・95人)の順に多く、福岡(4・68人)、熊本(4・28人)と続く。他の地方でも、青森(1・17人)と大阪(1・66人)で1人を超えている。

 報告が最も多かった佐賀県の担当者は「乳幼児はマスクをするのが難しいので、周りの大人がマスクを着用し、こまめに手洗いをするようにしてほしい。子どもたちが日常的に触れるおもちゃの消毒をするなど対策を徹底してほしい」と呼びかけている。【金秀蓮】

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