連載

クローズアップ

ニュースの背景を解説、検証、深掘りリポート。

連載一覧

クローズアップ

東日本大震災 福島第1原発事故 海洋放出、近く決定へ 処理水処分、限界間近

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
汚染処理水の処分の流れ
汚染処理水の処分の流れ

 東京電力福島第1原発の汚染処理水の処分を巡り、政府は近く海洋放出を決定する方針を固めた。近日中に開かれる廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議(議長・加藤勝信官房長官)で海洋放出が正式に決まれば、処分に向けて前進することになるが、風評被害対策など課題は多い。

タンク満水、焦る政府

 「汚染水の処理は避けて通れない課題だ」。菅義偉首相は7日、首相官邸で記者団にこう語り、汚染処理水の処分について近日中に判断する考えを強調した。「方向性が出たらしっかり対応していく。これは当然のことだ」とも語った。

 福島第1原発では事故直後から、溶け落ちた核燃料を冷やす水と、建屋に入り込む地下水などが混じって放射性物質が高濃度の汚染水が生じ続けている。現在の発生量は、1日約140立方メートル。このため、東電は多核種除去設備「ALPS(アルプス)」などで放射性物質の濃度を下げてきた。しかし、トリチウムを含む水は普通の水と化学的な性質が同じなので取り除くことができず、処理後の水を敷地内のタンクで保管するしかなか…

この記事は有料記事です。

残り1777文字(全文2220文字)

あわせて読みたい

注目の特集