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東日本大震災 福島第1原発事故 海洋放出、近く決定へ 福島大教授・小山良太氏の話

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小山良太氏=本人提供
小山良太氏=本人提供

理解深める説明を 福島大教授(農業経済学)小山良太氏

 有識者による政府の小委員会が2020年2月に公表した報告書は「現地や関係業界と丁寧に議論をして、国民的な合意ができたら政府が決定する」という内容だった。しかし、それから1年以上の間で国民的な議論ができたかというと、新型コロナウイルスによる影響が大きく、そうはならなかった。

 風評被害の最も根源的な問題は、汚染水と汚染処理水、処理水の違いが、多くの国民に理解されていないことだ。汚染水は、原子炉建屋内にある放射性物質が高濃度の水。汚染処理水は、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」などを使って放射性物質の濃度を下げた後、タンクに保管されている水。処理水は、技術的には取り除けないトリチウムを海洋放出前に国の放出基準を下回るようにした水。この1年余りで、国民に広く浸透してい…

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