衆院北海道2区も13日告示 2選挙は「政治とカネ」が起因に

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 告示された参院2選挙と13日告示の衆院北海道2区補選のうち、広島と北海道の選挙は「政治とカネ」の問題に起因する。

参院長野補選

 参院長野選挙区補選は、2020年12月に立憲民主党の羽田雄一郎元国土交通相が新型コロナウイルスに感染し、急死したことに伴い実施された。雄一郎氏は故羽田孜元首相の長男で当選5回、旧民主党政権で国交相に就いた。国民民主党を経て20年9月に立憲に合流し、参院幹事長を務めていた。

 長野は孜氏の時代から「羽田王国」と呼ばれ、雄一郎氏の陣営は強固な組織を誇っていた。立憲の枝野幸男代表は4月6日の党会合で「長野は羽田孜先生以来の地盤をベースに戦っている」と強調した。長野選挙区が改選数1の「1人区」となって以降の16、19年はいずれも野党が議席を得ており、与党は議席奪還を目指す。

参院広島再選挙

 河井案里元参院議員は、初当選した19年参院選の広島選挙区での大規模買収事件で公職選挙法違反に問われた。21年1月、夫で元法相の克行被告と共謀し、県議4人に現金を配ったとして東京地裁から有罪判決を受けた。案里元議員は2月に議員辞職した後、控訴せずに判決が確定した。このため公選法の規定で「補選」ではなく、19年の当選は無効として「再選挙」の実施が決まった。

 克行被告も公選法違反に問われて公判中で、買収を認めて4月に衆院議員を辞職した。辞職に伴う補選は行われず、次期衆院選に統合される。

 自民党本部は19年参院選公示前、河井夫妻側に1億5000万円を振り込んでいた。同じく広島選挙区で立候補し落選した自民候補の10倍に当たる異例の額だった。克行被告は買収の原資ではないと説明している。公明党の山口那津男代表は4月6日の記者会見で再選挙について「河井夫妻の事件が大きな政治不信を招いた。有権者の信頼を取り戻す取り組みが大事だ」と述べている。

衆院北海道2区補選

 吉川貴盛元農相は、大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表から現金を受け取ったとされる問題が発覚し、20年12月、健康問題を理由に議員辞職したため補選となった。21年1月に自民党を離党した。東京地検特捜部は同1月、農相在任中に賄賂として現金500万円を受け取ったとして、吉川元農相を収賄罪で在宅起訴した。

 吉川元農相は菅義偉首相と衆院選の初当選同期で関係が近い。18年10月~19年9月に農相を務め、菅政権発足後は、党選対委員長代行に就いていた。【青木純】

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