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新人6人が立候補を届け出た参院広島選挙区再選挙。選挙のきっかけとなった2019年参院選を巡る大規模買収事件で問われた「政治とカネ」の問題に、各候補がどう向き合うかが最大の争点となる。失われた政治への信頼を取り戻し、有権者の関心を高められるか。各候補が論戦をスタートさせた。
立憲民主、国民民主、社民各党の県組織などで作る政治団体「結集ひろしま」から出馬し、3党の推薦を受けるフリーアナウンサーの宮口治子氏(45)は午前9時半、広島市中区の旧広島市民球場跡地前で出陣式。立憲の蓮舫代表代行、国民の舟山康江政調会長、社民の福島瑞穂党首らが応援に駆けつけた。「正直な政治を」「変える勇気。その先へ!」と書かれたのぼりが立つ中、マスクを着けてマイクを握った宮口氏は事件について「何の解明もされておらず、人ごとのように話している」と自民党の対応を批判。涙声になりながら「金権政治に『ノー』と言ってもらわなくてはいけない大事な選挙だ。意思表示をし、変える勇気を持ち、コロナ禍を一緒に乗り越えよう」と訴え、党派を超えた支持を呼びかけた。
自民党公認で公明党が推薦する元経済産業省課長補佐の西田英範氏(39)は、午前9時から広島市中区の事務所で出陣式。会場ではマスク姿の支援者に「#クリーン選挙」と書かれたステッカーが配られた。自民県連会長の岸田文雄前政調会長らの応援演説に続き、マスク姿で登壇した西田氏は、事件について「これまでの経緯にどう向き合うのか。この逆風は大きな宿題だ」と言及。「この宿題に目を背けることなく正面から受け止め、日本をリードする公正な政治と、世界をリードする経済の再生を進めたい」と訴えた。陣営の支援者らは声を張り上げずに拳を突き上げて必勝を期した。
西田氏は祖母が被爆者で被爆3世。出陣式後、近くの平和記念公園にある原爆慰霊碑に献花し、選挙カーに乗り込んだ。
NHK受信料を支払わない方法を教える党公認で党職員の山本貴平氏(46)は「お金に関してはクリーンな政党だ」と主張。他の3候補も買収事件への批判を交えながら支持を訴えた。
大阪や東京など大都市で新型コロナの感染が再拡大し、広島でも今後の感染者急増が懸念される中での選挙戦となる。候補者らは、県内外から応援に駆けつけた弁士や支援者らと抱き合ったり、固い握手をしたりすることは控え、代わりに肘を突き合わせるポーズをしたり、離れて手を振ったりするなど感染防止対策にも気を使っていた。【賀有勇、小山美砂、菅沼舞】
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