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アストラ社製接種後の血栓「極めてまれ」 EU当局が調査結果

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国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供 拡大
国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

 英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを接種した後に血栓の症状が報告されている問題で、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は7日、血栓症を副反応と認める調査結果を発表した。また英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は7日、アストラ社製のワクチン接種後に血栓症が出た19人が死亡したと公表した。

 一方で、EMAとMHRAは、血栓が生じるのは「極めてまれ」としている。また同社製ワクチンはなお「効果がリスクを上回る」として、新型コロナ対策に有用だとの見解を示した。

 EMAのクック長官は記者会見で、血栓症について「(アストラ社製ワクチンの)副反応のリストに載せるべきだ」と語った。ただ、副反応が「極めてまれ」なのに対し、新型コロナ感染の脅威に対するワクチンの効果は大きく、「パンデミック(世界的大流行)を打ち負かすためには持てるワクチンを使うことが重要だ」とも強調した。

 一方、MHRAの発表によると、3月末までに実施したアストラ社製ワクチン接種2000万回超のうち、79件で血栓の症状がみられ、このうち19人が死亡した。MHRAは、血栓症がワクチン接種の副反応である可能性について「より高まっているが、さらに研究が必要だ」とした。

 19人の死亡を受けて英政府の諮問委員会は7日、30歳未満についてアストラ社製以外のワクチン接種を推奨するとの見解を示した。新型コロナによる死亡や重症化する割合が高齢者より低い若年層にとっては、高齢者らに比べて、ワクチン接種による死亡リスクが高まることを考慮。血栓の症状が報告されていない他のワクチンのほうがよりリスクが低いと判断した。アストラ社製を使った18歳未満の人への治験も一時中止された。

 諮問委は「深刻な安全上の懸念からではなく、最大限の注意を払うために、特定の年齢層に対し別のワクチンを優先するよう勧める」と説明している。英国では米ファイザー製のほか、7日からは米モデルナ製の接種も始まった。【ブリュッセル岩佐淳士、ロンドン横山三加子】

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