「チャグチャグ馬コ」2年連続中止へ 岩手の伝統行事 継承に危惧

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鈴の音を響かせながら練り歩く「チャグチャグ馬コ」の行列=岩手県滝沢市で2019年、和田大典撮影 拡大
鈴の音を響かせながら練り歩く「チャグチャグ馬コ」の行列=岩手県滝沢市で2019年、和田大典撮影

 新型コロナウイルスの影響で、みちのくに初夏の訪れを告げる岩手の伝統行事「チャグチャグ馬コ」の行進行事が、2年連続で中止される見込みとなった。主催するチャグチャグ馬コ保存会(会長=谷藤裕明・盛岡市長)が関係団体と協議し、月内にも正式に中止を決める。【山田豊】

 関係者によると、3月中旬ごろから保存会と関係団体で話し合い、同月下旬に行進行事を中止する方針が固まった。沿道に多くの観客が集まり、十分な感染防止対策をとることが困難と判断した。2019年には岩手県内外から約8万7000人が訪れた。行進行事は6月12日に予定していた。

 現在の形になった1948年以降、行進行事が中止されるのは昨年に続き2度目。伝統行事を長年にわたり継承してきた関係者は「2年連続中止では、馬が活躍する場がなくなり、馬を飼う人がさらに減るかもしれない」と危惧する。

 昨年はほぼ全面中止だったが、今年は6月12日に盛岡市、滝沢市、矢巾町で、例年並みの約70頭での代替イベントの開催を検討する。大勢が集まり感染リスクが高まるのを防ぐため、ポスター掲示などの広報はしない方針。例年は滝沢市の鬼越蒼前神社で参拝してから行進し始めるが、参拝のみを行うなどの案が出ている。

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