特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

京都府がまん延防止措置の適用要請へ 9日の対策会議で決定

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
京都府庁1号館=篠田直哉撮影 拡大
京都府庁1号館=篠田直哉撮影

 京都府の西脇隆俊知事は8日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請する方針を明らかにした。府内や隣接する大阪、兵庫両府県で感染が急拡大している状況を踏まえ、9日午前に開く対策本部会議で正式決定する。適用地域は京都市内の見通し。

感染者数、1万人を超え

「まん延防止等重点措置」の適用を要請する方針を表明した西脇隆俊知事=府庁で2021年4月8日午後5時13分、矢倉健次撮影 拡大
「まん延防止等重点措置」の適用を要請する方針を表明した西脇隆俊知事=府庁で2021年4月8日午後5時13分、矢倉健次撮影

  新型コロナウイルスの府内での感染者数が8日、1万人を超えた。府内初の感染者が発表されたのは2020年1月。20年春の「第1波」や夏の「第2波」、年末から21年1月にかけての「第3波」と感染者数の拡大と縮小を繰り返してきた。3月末からは再び増加傾向となるなど「第4波」の入り口とも言える状況から、西脇隆俊知事は4月8日、国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請する方針を明らかにした。

 8日現在の府内の感染者数は1万20人で、都道府県別で累計の感染者数が1万人を超えたのは、東京、大阪などに次いで11番目。府より人口の多い静岡、茨城、広島よりも早い到達で、既に1万人を超えた中で府よりも人口が少ないのは沖縄のみだ。感染者数が2位の大阪、7位の兵庫と都市圏が連続しており、人の往来の抑制に限界があることが影響した可能性もある。

 感染状況が2月に入って落ち着いたこともあり、感染者が9000人を超えた2月20日からは47日を擁した。1000人単位での増加が10日かからないこともあった、20年末~21年1月の「第3波」の頃に比べればペースは速くない。ただ、4月7日の93人に続き、8日も83人と拡大しており、100人以上の感染が連日続いた1月に近い水準まで逆戻りする可能性も含め、予断を許さない状況となっている。

 府が独自に集計している重症者数は7日現在で4人。ECMO(人工心肺装置)や人工呼吸器が必要な高度重症者病床は府内で38床が確保されており、使用率は10・5%と国の「ステージ3(感染急増)」の水準(20%)を下回る。一方、コロナ専用病床の使用率は37・7%とステージ3(20%)を超え、「ステージ4(感染爆発)」の水準(50%)に達する可能性がある。

 まん延防止措置は、隣接する大阪や兵庫の計5市が既に対象地域となっている。西脇知事は8日、府庁で記者団に「第3波よりも感染拡大のペースが速い。隣接する大阪、兵庫では感染者数が過去最多を更新しており影響は間違いなくある。変異株の存在も大きい」と指摘。対象地域は京都市となる見通しで、西脇知事は「できる限り範囲は限定し、合理的に対処したい」との認識を示した。

 府は京都市など府南部の16市町村の飲食店などを対象に、午後9時までの営業時間短縮を要請するなど、独自の対策も進めていた。感染拡大を抑えられるか、かつてない拡大期に入るのか、正念場の日々が続きそうだ。【矢倉健次】

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集