小学校改築工事で「自宅傾いた」 隣接地の夫婦が福岡市など提訴

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記者会見で福岡市教委の対応に不満を訴えた原告夫婦=福岡市中央区で2021年4月8日午後2時47分、平塚雄太撮影 拡大
記者会見で福岡市教委の対応に不満を訴えた原告夫婦=福岡市中央区で2021年4月8日午後2時47分、平塚雄太撮影

 福岡市中央区の市立平尾小体育館改築工事などで家が傾き損害を受けたとして、隣接地に住む夫婦が8日、市や施工した3業者を相手取り約9500万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。提訴後に記者会見した夫婦は「2人で一生懸命守ってきた家を返してほしい」と涙ながらに訴えた。

 訴状や原告側の渡辺輝人弁護士によると、2016年以降に市が行った工事で学校やその周辺で古い建物のくいを抜いたり、擁壁を設定したりしたため地盤沈下が起き、夫婦の自宅と貸家の2棟が北方向に傾いた。市の調査でも13センチを超える沈下があったという。傾きで自宅は下水が破損して汚水が流れ込み、賃料収入を得ていた貸家も人が住めなくなった。

 夫婦は会見で「説明も何もなく工事が始まり、防音対策を業者に求めたら逆に怒鳴られた」と述べ、対応した市教委への不信感を何度も口にした。市教委からは補償を提示されたが、地盤の補修などは織り込まず今後不平を言わないという条項があったため、受け取りを拒否したという。

 市教委施設課は取材に「工事が何らかの影響を与えたことは否定しない。何度か協議はしたがご理解が得られなかった」としている。【平塚雄太】

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