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防衛省は7日、ソマリア沖やアデン湾での海賊対処を支援するためアフリカ東部ジブチに設けられた自衛隊の活動拠点で、20~40代の自衛隊員計21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち2人は3月末に公務で外出した際、事前に部隊に届け出ず、拠点外で飲食をしていた。感染経路は分析中だが、飲食が感染につながった可能性があるという。防衛省統合幕僚監部は「勤務ローテーションを組むなどして任務遂行に努める」と説明している。
自衛隊の拠点は、2011年6月、ジブチ国際空港に隣接して開設され、事務所や隊舎、哨戒機の整備用格納庫などがある。海賊対処の「支援隊」として陸上自衛隊と海上自衛隊から派遣された計約110人が、警備や物資の調達、各種調整に従事している。支援隊以外にも、哨戒機の運用に当たる海自隊員約70人も拠点を利用している。
隊員4人が発熱や頭痛などを訴え、今月2~3日に拠点内の医務室で簡易な抗原検査を受けたところ、陽性反応が出た。ジブチ軍などの協力を得て、より精度が高いPCR検査(遺伝子検査)を全隊員に実施した結果、感染が相次いで判明した。重症者はいない。
感染者2人を含む支援隊の4人は3月25日、任務に必要な物品の調達など公務で外出した際、ジブチ市内の飲食店で昼食を取っていたが、事前に届け出た行動計画には記載されていなかった。飲酒の有無など詳しい状況を確認している。
自衛隊トップの山崎幸二・統合幕僚長は8日の記者会見で、拠点外での食事に関するルールや、事前の届け出がない行為が処分の対象になるのか聞かれたが、いずれも「確認中」と述べるにとどめた。
統合幕僚監部によると、新型コロナの世界的な感染拡大を受け、隊員たちは日本を出国する前、検査で陰性を確認した。ジブチの拠点から私的な外出は基本的にないと説明している。【松浦吉剛】
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