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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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名人戦第1局 斎藤八段が勝利 初挑戦で渡辺名人破る

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対局を振り返る渡辺明名人(左)と斎藤慎太郎八段=東京都文京区のホテル椿山荘東京で2021年4月8日午後10時11分、吉田航太撮影 拡大
対局を振り返る渡辺明名人(左)と斎藤慎太郎八段=東京都文京区のホテル椿山荘東京で2021年4月8日午後10時11分、吉田航太撮影

 7日から東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われた第79期名人戦七番勝負第1局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、藤田観光協力)は8日午後10時1分、挑戦者の斎藤慎太郎八段(27)が渡辺明名人(36)に179手で勝ち、名人戦初挑戦で幸先の良いスタートを切った。残り時間は斎藤1分、渡辺1分。第2局は27、28日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で行われる。

 互いに得意とする矢倉戦はじっくりと展開した。斎藤が土居矢倉、渡辺が銀矢倉に組んで持久戦となり、互いに仕掛けず1日目は手詰まり状態のうちに終わった。渡辺の封じ手5二金(60手目)を挟んでもこの状態が続き、渡辺は穴熊に玉を囲ってさらに自陣を固めた。斎藤は戦機と見たか4五歩(67手目)と仕掛けて、やっと局面が動いた。

 渡辺は4六歩(76手目)から反撃開始。と金を作って相手陣の動きを制し、さらに8六同角(92手目)と決断よく角を切って寄せに出た。だが、斎藤も6九角(95手目)と自陣角を放って辛抱強く受け、土俵を割らない。タイトル戦初顔合わせの2人が第1局から持ち味を出した。

 長手数に及んだ終盤戦。渡辺が優勢のうちに指し進めたが、斎藤の辛抱強い指し回しに渡辺が攻めあぐね、最終盤でついに斎藤が逆転。両者1分将棋となる激戦を斎藤が制した。

 解説の高見泰地七段は「穴熊に囲って斎藤八段の攻めをかわし、8六歩(90手目)から一気にアクセルを踏んだ渡辺名人の選択は見事でした。斎藤八段は、先手番で千日手指し直しにするのは自分に負けた感じがするので、思い切って打開しようとしたのでしょうが、最後の最後にその気持ちが生きた気がします。渡辺名人も調子は悪くなさそう。第2局以降も楽しみです」と語った。【山村英樹、武内亮】

2日制は長いようであっという間

 斎藤八段の話 終盤は嫌みを残しながら粘ることができた。2三歩(163手目)できわどくなったと思い、6五同歩と取って勝てたと感じた。2日制は初めてだったが、長いようであっという間の気もした。

終盤の方針決まらず残念

 渡辺名人の話 終盤はいろいろ迷っているうちにはっきりした手順が見つからず、少しずつ損をした気がする。6八香(148手目)では6四香だったか。終盤の方針が定まらなかったのは残念だ。

【第79期名人戦】

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