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#五輪をどうする

開催国として祭典前にすべきこと 日独つなぐコラムニストの伝言

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コラムニストのサンドラ・ヘフェリンさん=東京都千代田区で2018年12月20日、玉城達郎撮影
コラムニストのサンドラ・ヘフェリンさん=東京都千代田区で2018年12月20日、玉城達郎撮影

 なぜ同調を迫るのだろう。「オールジャパン」「全員が自己ベスト」「感動で、私たちは一つになる」。多様性が求められる五輪の開催国として、日本はふさわしいのか。ドイツ人の父と日本人の母を持つコラムニストのサンドラ・ヘフェリンさん(45)は「五輪の前にすべきことがある」と語る。

 <世界各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」の最新ランキングが3月末に公表され、日本はほぼ横ばいの120位だった。2月には東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言に批判が集まり、3月には開閉会式の演出総合統括役となるクリエーティブディレクター、佐々木宏氏が人気タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなアイデアを提案していたことが明らかになった。森氏も佐々木氏も引責辞任した>

 森氏の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言を聞いて私が日本に来たばかりの二十数年前のことを思い出した。当時、ある会社で勤務していたが、男性の上司がランチでの雑談で私に「外国人がいると、とっぴなことを発言するので会議が長引いて困る」と言ったのだ。

 当時は男性が喫煙所や夜の会食、休日のゴルフなどの付き合いを通じて仕事を進める「昭和」の習慣がまだ根強く、会議が始まる前にほとんどのことが根回しで決まっていた。会議は意見を言う場ではなく確認の場ということなのだろうが、彼らの輪に入れない外国人や女性からすれば、ではいったいどこで発言したらいいのか、となる。

 だから、組織委の橋本聖子会長が理事会の女性の割合を40%超にしたことは評価できる。男女の数が均等ならば、「女性の話は長い」ではなく「○○さんの話は長い」というように誰の発言であっても個人のものとなる。

 私の育ったドイツでは、…

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