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瀬戸VS萩野の3年ぶり「ガチンコ勝負」 ともに苦難乗り越え

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男子200メートル個人メドレー決勝、2位となるも派遣標準記録を突破し個人種目でも東京五輪出場を決めて笑顔の萩野公介(左)。右は優勝した瀬戸大也=東京アクアティクスセンターで2021年4月8日、宮間俊樹撮影 拡大
男子200メートル個人メドレー決勝、2位となるも派遣標準記録を突破し個人種目でも東京五輪出場を決めて笑顔の萩野公介(左)。右は優勝した瀬戸大也=東京アクアティクスセンターで2021年4月8日、宮間俊樹撮影

 東京オリンピック代表選考を兼ねた競泳の日本選手権第6日は8日、五輪会場の東京アクアティクスセンターで行われた。男子200メートル個人メドレーは2019年世界選手権金メダルで既に代表入りを決めている瀬戸大也(26)=TEAM DAIYA=が1分57秒41で2年ぶり2度目の優勝。萩野公介(26)=ブリヂストン=は1分57秒43で2位に入り、日本水泳連盟が設定する派遣標準記録(1分57秒98)を突破し代表権を獲得した。

 競泳ファンが待ち望んでいた萩野と瀬戸の「ガチンコ勝負」が、日本一を決める日本選手権では3年ぶりに実現した。19年は萩野が休養に入り、20年は瀬戸が活動停止処分を受け欠場していた。

 400メートル個人メドレーでダブル表彰台を達成した16年リオデジャネイロ五輪。その後の2人の歩みは、実に対照的だった。金メダルを獲得した萩野はプロスイマーに転向したものの、右肘手術の影響もあり、思うような結果を残せずにいた。モチベーション低下を理由に19年3月に休養を公表。五輪出場すら危ぶまれ、崖っぷちに立たされた。

瀬戸大也=2021年4月3日、梅村直承撮影 拡大
瀬戸大也=2021年4月3日、梅村直承撮影

 リオで萩野に敗れ銅メダルだった瀬戸は練習メニューだけでなく、食生活の改善にも取り組みレベルアップを図った。19年世界選手権では個人メドレー2冠を達成し、早々と東京五輪の出場権を獲得した。

 瀬戸が絶対的に優位に立って迎えた20年五輪イヤー、新型コロナウイルスの感染拡大による運命のいたずらが2人の明暗を分けた。五輪は、4月の代表選考会を目前にして1年延期が決まった。

 受け止めは違った。瀬戸は自身のツイッターで「喪失感で抜け殻になりました。気持ちを切り替えて『来年頑張ります』なんて言えなかった」と胸の内を明かした。昨年10月には自身の不倫問題を認め、日本水泳連盟から活動停止処分を受けた。

 一方の萩野は「もし今年五輪があれば、僕自身は厳しかった」と正直な思いを明かした。再び巡ってきた昨年の開幕1年前の時には「『もう1年』ではなく『まだ1年』と思える。昨年とは違うメンタリティー」と明るさを取り戻した。

 今大会は萩野が不安の残る400メートル個人メドレーを回避したため、200メートル個人メドレーに限り直接対決が実現した。準決勝を全体1位で通過した萩野は「本命種目。(決勝は)全力でいく」。2位の瀬戸は「(萩野)公介との勝負を楽しみたい」。互いに認め合うライバル対決を心待ちにしていた。【村上正】

瀬戸の話「2人で盛り上げたい」

 (萩野)公介とレースをするのはすごく楽しいし、刺激ももらう。2人で代表権を勝ち取ったので、夏の本番も2人で良いレースをして日本を盛り上げたい。五輪に向けてはタイムはまだまだなので、もう少し時間がほしい。夏までにもっとレベルアップして、(五輪の)初日から安心して見てもらえるように強化したい。

萩野公介=2021年4月5日(代表撮影) 拡大
萩野公介=2021年4月5日(代表撮影)

萩野の話「燃えすぎて力んだ」

 素直に五輪の代表権を獲得することができてうれしい。昨日、2人でどんなレースになるかと話した時に、最後の自由形で泥仕合になるだろうと話していた。最後は負けてしまったが、今の力は出し切れた。燃えすぎて、最初のバタフライで力んでしまった。久しぶりに2人で泳いで楽しかった。全力で夏に向けて仕上げていく。

【東京オリンピック】

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