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なでしこ、現在地つかめぬまま迫る五輪 大勝にも物足りなさ

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サッカー女子国際親善試合【日本-パラグアイ】前半、ゴールを決める日本の岩渕真奈=ユアテックスタジアム仙台で2021年4月8日、和田大典撮影 拡大
サッカー女子国際親善試合【日本-パラグアイ】前半、ゴールを決める日本の岩渕真奈=ユアテックスタジアム仙台で2021年4月8日、和田大典撮影

 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は8日、国際親善試合としてユアテックスタジアム仙台でパラグアイと対戦し、7―0で大勝した。FW岩渕(アストンビラ)が2点を挙げた。

 実績のある海外組と代表経験の浅い国内組が連係し、日本は確実に勝利を収めた。ただ、相手のパラグアイはスピードに乏しく、日本はゴール前に迫り続けていただけに、大勝の中でも決定力には物足りなさが残る。国際試合が1年1カ月ぶりという難しさはあったが、東京オリンピックへの理想的なリスタートとは言いがたい。

 開始早々、CKからこぼれたボールをつなぎ、DF南が右足で鋭く蹴り込んで先制した。主将のDF熊谷(リヨン)が不在の中で同じセンターバックに入り、新たなリーダーと期待される22歳が攻撃面で成果を上げたことは前向きな材料だ。

 2トップの右で先発したFW岩渕も2得点と結果を残した。序盤は周囲とかみ合わずにボールが足元に収まらなかったが、右サイドハーフで代表デビューしたMF北村らと徐々に呼吸を合わせ、前半26分には中央から相手守備陣の間を破り、華麗に追加点を奪った。

サッカー女子国際親善試合【日本-パラグアイ】前半、先制点を決めた南萌華(右)と喜ぶ岩渕真奈(左)ら日本代表の選手たち=ユアテックスタジアム仙台で2021年4月8日、和田大典撮影 拡大
サッカー女子国際親善試合【日本-パラグアイ】前半、先制点を決めた南萌華(右)と喜ぶ岩渕真奈(左)ら日本代表の選手たち=ユアテックスタジアム仙台で2021年4月8日、和田大典撮影

 後半に途中出場したFW田中、籾木もゴールラッシュに加わったが、日本が26本も放ったシュートは相手GKの正面やゴールポストへ何度も飛び、攻撃が停滞する時間も少なくなかった。パラグアイの攻撃は数えるほどでシュートはわずか2本。日本の守備やビルドアップの完成度を試す機会にはならなかった。

 11日のパナマ戦も、力関係は大きくは変わらないだろう。そこではゴール前での質を高めることが求められ、高倉監督は「攻守ともに組み合わせを変えれば、フィニッシュの精度も変わってくると思う。詰めながらやっていきたい」と喜びは控えめに語った。

 この1年、日本はほぼ国内組のみで合宿し、高校生や大学生の男子チームを相手に腕を磨く雌伏の時を過ごした。欧米勢は強豪同士で実戦をこなすなど先を行く現状だ。日本は現在地をつかめないまま、自国での五輪が迫る。【大谷津統一】

日本・高倉監督

 攻守ともに狙ったことを出そうとしてファイトしてくれた。やろうとしたことは表現できていたが、最後のフィニッシュが取れないという部分もあり、そこは課題としてまたトレーニングしていきたい。

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