2年目奥川、苦しみながらプロ初勝利 喜びと悔しさの詰まった1勝

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
ヤクルトのロゴ 拡大
ヤクルトのロゴ

○ヤクルト11-7広島●(8日・神宮)

 高校時代に甲子園を沸かせた2年目の右腕は、お立ち台で決意をにじませた。5回を10安打5失点と苦しんだヤクルト先発の奥川は「きょうは勝たせてもらった。今度は自分の力でチームを勝たせられるように、もっともっと頑張っていきたい」。チームメートの後押しで手にしたプロ初勝利に感謝の言葉を口にした。

 天気も、マウンドも大荒れの1日だった。一回、2死から広島打線に5連続長短打を浴び、いきなり4点を失った。味方が直後に同点としたものの、二回の広島の攻撃中には激しい雷雨で約1時間中断。三回には鈴木誠に勝ち越しソロを浴びるなど散々だった。

 意地を見せたのは、ここからだ。「立ち上がりは、丁寧にいこうとする気持ちが強すぎて、腕を振れていなかった」と修正し、四回をゼロに抑えた。五回には、本塁打を含む2安打を浴びていた鈴木誠を147キロの直球で空振り三振。この回を3者凡退で退け、プロ3試合目で最多の84球を投げきった。

 石川・星稜高3年時に夏の甲子園準優勝の立役者となり、ドラフト1位で入団。高校の後輩である新人の内山壮が「すごく優しい先輩」と話すように、普段は柔和な性格だ。しかしマウンドに上がると一変。「全部の試合でヒーローインタビューをやりたい」と強気で、絶対的な信頼を集めるエースに憧れる。

 この日は不本意な投球となったが、次代のエースとの期待を担う右腕にとって、喜びと悔しさの詰まった1勝は、成長への糧になる。【中村有花】

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集