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今週の気持ち

今週の気持ちは「オカリナ」

 「女・男の気持ち」(2021年4月1~7日、東京・大阪・西部3本社版計21本)から選んだ「今週の気持ち」は、東京本社版4月5日掲載の投稿です。

   ◇

<今週の気持ち>

オカリナ 埼玉県川越市・村林尚子さん(主婦・63歳)

 ずっと気になっていた楽器、オカリナが手元にある。音色が素朴で形もかわいらしく、憧れの楽器だった。触れてみたいと思うことはときどきあっても、自分で楽器店に行くほどではなかった。

 昨年の晩秋のある日、いつもならときどきミニコンサートやダンスの発表会などが催されている商業施設の広場から、オカリナの音が聞こえてきた。

 周囲に立ち止まる人はいない。ベンチに腰掛けてオカリナを吹いているのは、年配の男性だった。オカリナの音色は優しくて温かくて、やっぱり好きだなあと久しぶりに思い出した。

 先日、オカリナをテーマにしたテレビ番組を家族で見た。どれほど手間をかけてオカリナを完成させているか、という話だった。

 そのとき、吹いてみたい気持ちが言葉に出た。長男が「買いにいく?」と言ってくれたので、思い切って数日後、楽器店に行って、初心者向けの教本とオカリナを買ってもらった。

 さっそく、家に帰って吹いてみたが「ヒョーヒョー、ポッポッ」。思っていた音は出ない。指で穴を押さえるのもたどたどしい。庭にときどき遊びに来るハトが鳴いているような、面白い音だった。

 1時間ほど練習して、少しだけオカリナらしい音が出せるようになった。楽しくて、家族で久しぶりに大笑いした。

  ◇

<担当記者より>

 記者がお電話を差し上げたとき「もう『埴生(はにゅう)の宿』が吹けるようになったんですよ」と教えてくださった村林さん、その後もオカリナの練習は順調ですか。

 村林さんは高校時代にトランペットの経験があり、同じ「吹く楽器」であるオカリナの音色に興味を持っていました。趣味のコーラスもボランティアもなくなり、寂しい思いをしていたときにオカリナとの縁がありました。楽器店に連れていってくれた息子さんはギターを弾き、ご主人は「川越まつり」のおはやしで笛を吹く、音楽が身近にあるご家族だそうです。

 コロナ禍で在宅の時間が増えたからでしょうか。「オカリナなど小さな室内楽器がはやっていて今、売れています」と楽器店の担当者は話します。楽器の音色をきっかけに、家族が笑顔になれる。すてきなお話だとおもいました。

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