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チャレンジテストは今/中 教育格差防ぐ環境作りを 大学生ら学習支援「KADOMA勉強会」 /大阪

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大学生が縦でも横でもない「ナナメの関係」をつくりながら、中学生を学習支援する「KADOMA中学生勉強会」=八上真也さん提供
大学生が縦でも横でもない「ナナメの関係」をつくりながら、中学生を学習支援する「KADOMA中学生勉強会」=八上真也さん提供

子に寄り添い「居場所」生み出す

 門真市で2018年10月、「KADOMA中学生勉強会」が発足した。大学生が運営する中学生の学習支援。始めたのは当時府立大4年だった八上真也さん(24)だ。「どんな家庭に生まれても学べる環境を」と考えたという。

 同市の子どもを巡る経済環境は厳しい。16年度の「門真市子どもの生活に関する実態調査」によると、中学2年の保護者の20・9%が「経済的な理由で子どもを塾に通わせられなかった」と回答。府全体より9ポイント高かった。学校の勉強がわからないと答えた中2生は39・9%で府より13ポイント高い。チャレンジテストの市町村別平均点では、府平均点を下回っている。

 八上さんも門真市出身。忘れられない同級生がいる。中学でクラスの5人ほどは高校に進学しなかった。近所の1人はとび職に。私立高に通う八上さんと朝一緒になり「給料13万出たで」「すごいなあ」と会話した。2年ほど後、同級生は生き埋め事故で死亡した。もう1人、少年鑑別所に入った同級生は、偶然会った時、つぶやいた。「オレも高校入ってたら、こんなことしてない」。八上さんは思う。「第二、第三の彼らをつくってはい…

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