佐賀女子高ソフト部・大石華梨 小さなエース、看護師の卵に

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高校の卒業式で両親と記念撮影する大石華梨(中央)=本人提供
高校の卒業式で両親と記念撮影する大石華梨(中央)=本人提供

 152センチの小さなエースが医療の世界へ進む。ソフトボールの強豪、佐賀女子高3年の大石華梨(かりん、18歳)。新型コロナウイルスの感染拡大の中でラストシーズンを送ったことで、支えてくれた医療界への敬意と憧れが膨らんだ。一度決めたら揺るがない。マウンドを降りてもスタイルを貫いた。(所属、学年は当時)

 同校は今夏の東京オリンピック代表に選ばれた藤田倭(やまと)投手(30)を擁した2006年、全国高校総体を制している強豪だ。不運にも新型コロナで全国高校総体は県大会から中止になったが、昨年6月に開かれた県内7校による代替大会では、前年に敗れていた鹿島高に決勝で5―0と雪辱を遂げた。だが、大石が選んだ道は実業団ではなかった。自らがプレーできたのは医療従事者の支えがあったからだと感謝。毎日のようにテレビで報道される医療現場で懸命に命を守る医療従事者に憧れ、看護師を志すことを決めた。

 向き合う相手は打者から参考書へと変わった。だが高校での所属は食物科だ。パティシエに憧れ、調理師免許の取得を目標としていた。看護師の道を目指すなら「入試で、生物や数学では高校で習っていない範囲が出る」。居間で参考書を広げ、兄大雅さん(20)に質問を繰り返した。

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