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自民党の安倍晋三前首相が動きを活発化させている。3期生以下を対象に選挙指導会を開催するなど、最大派閥・細田派(細田博之会長)所属議員の選挙支援に力を注ぎ始めており、派閥復帰に向けた「足場固め」との見方が出ている。菅義偉首相の求心力が低迷する中、一層存在感を増している。
安倍氏自身は細田氏ら派閥幹部と会合を重ねる傍ら、4月15日から3期生以下を対象とした「選挙指導会」を開いている。これまでに3回開催しており、1回に約10人が出席。指導会では、各議員の選挙区事情について講評し、「今は新型コロナウイルスの感染拡大で活動をしにくいから、積極的に電話をかけたらいい。効果はある」などと、ノウハウを伝授しているという。
3月27日には新潟市で開かれた党新潟県連のセミナーに出席。約600人の支援者らに「引退するつもりはありません。日本のために働きたいですから、まだまだ」と強調した。
安倍氏は「桜を見る会」前日に開催した夕食会費補塡(ほてん)の問題で昨年末、安倍氏の公設第1秘書の男性が政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴され、党内外から反発を招いた。同年12月の国会招致に応じ自らの答弁を修正。後に自身は不起訴処分となったものの、菅政権の低迷の一因となり、党内からは「議員辞職すべきだ」との厳しい批判も上がった。
こうした状況を受け、講演活動などを控えていた安倍氏だが、SNSを頻繁に更新するなど、徐々に動きを活発化させている。
安倍氏が活動を始めた理由について、党内では「派閥復帰をにらんだ動き」…
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