連載

週刊テレビ評

報道やドラマ、バラエティーまで5人の識者がテレビを読み解きます。

連載一覧

週刊テレビ評

五輪開催は至上価値という全体主義 報道は今一度「距離」と「覚悟」を=金平茂紀

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 誰もが感動しただろう。東京オリンピックの代表選考を兼ねた競泳の日本選手権で、池江璃花子選手が女子100メートルバタフライで優勝を果たし、五輪出場権を獲得した。池江選手は白血病の長期療養から復活した。「努力は必ず報われるんだなと思いました」。記者会見で涙ながらに語った言葉は多くの人々の励みになった。テレビで僕はそれをみていた。

 ここから書くことは、以上のこととは関係があるけれども関係がない。何とか池江選手の夢がかないますようにと思う。その一方で、この夏の東京五輪が予定通り開催されることが本当に人々にとってふさわしい選択なのか、そうではないのか。ブレーキをかけられる猶予が刻々となくなってきている。感動で判断を誤ってはならない。

この記事は有料記事です。

残り723文字(全文1039文字)

あわせて読みたい

注目の特集