次代へつなぐ時代劇の灯 新作映画、幸四郎「鬼平」トヨエツ「梅安」 専門チャンネル運営会社など

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両映画で主演する長谷川平蔵役の松本幸四郎(右)と藤枝梅安役の豊川悦司=東京都内で
両映画で主演する長谷川平蔵役の松本幸四郎(右)と藤枝梅安役の豊川悦司=東京都内で

 有料チャンネル「時代劇専門チャンネル」を運営する会社などが、池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」を新たに映画化すると発表した。地上波テレビで時代劇の放送が減少する中での新たな取り組みに、制作者は「時代劇の灯を守りたい」と思いを語る。【屋代尚則】

 「すこぶる興奮しております。鳥肌が立つ思いで来ました」。3月12日に東京・日比谷のホテルであった記者会見。新作映画「鬼平犯科帳」で、主人公の火付盗賊改方、長谷川平蔵役を初めて務めることになった松本幸四郎(48)が、緊張の面持ちで語った。「鬼平」は1969年以降に連続時代劇がテレビ放送され、幸四郎の祖父の松本白鸚、丹波哲郎、萬屋錦之介、幸四郎の叔父の中村吉右衛門が平蔵を演じた。5代目となる幸四郎は「進化した鬼平を見せたい」とも述べた。

 また、同じく新作映画「仕掛人・藤枝梅安」の主人公、鍼(はり)医師である梅安の役は、豊川悦司(59)が担うことも発表された。豊川は、かつてテレビ時代劇で緒形拳が演じた梅安を振り返り、「怖いけどかっこいい。憧れのヒーローだった」と語った。

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