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語源由来巡行

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キジも鳴かずば撃たれまい(大阪府吹田市、大阪市淀川区) 人柱に立った父に声を重ねて

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「雉子畷」碑(説明板の左奥)。手前には「雉子鳴き道」が走る=大阪府吹田市で2021年3月16日午後1時40分、相原洋撮影
「雉子畷」碑(説明板の左奥)。手前には「雉子鳴き道」が走る=大阪府吹田市で2021年3月16日午後1時40分、相原洋撮影

 「キジもやぶに隠れたままで鳴き声を立てなければ、そこにいることが分からず、射られるようなこともなかったろうに。なまじ鳴いたばかりに人に知られて射られるという意」(「日本のことわざ(二)続評釈」から)。

 「キジも鳴かずば撃たれまい」。無用のことをしたり、言ったりしなければ、災いを招かずに済むのに。後悔しないように気を付けようよ。今の解釈はこんな感じか。軽い感覚で受け止めていたら、重たい由来があることを知った。人命に関わる話だったのだ。

 大阪市淀川区のJR東淀川駅からほど近い大願寺。縁起には「勅命によって長柄の人柱となった『巌氏(いわじ)』の菩提(ぼだい)を弔うために建立された」とある。飛び地になっている近くの境内地には巌氏を顕彰する大きな碑が。由来書きには淀川治水をめぐる悲話がつづられている。

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