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日米地位協定

在日米軍に対する特別待遇を定め、さまざまな問題を生む元凶ともされる日米地位協定。見直しを求める声が広がっています。

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爆音、振動…住民の恐怖放置か 防衛省は米軍とのやり取り明かさず

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「米軍のヘリが低空で公園の上空を飛行し、うるさく、一緒にいた子供が非常に怖がっていた」。防衛省がまとめた苦情の資料には住民の切実な声が並んでいた=東京都千代田区で2021年4月7日、佐々木順一撮影
「米軍のヘリが低空で公園の上空を飛行し、うるさく、一緒にいた子供が非常に怖がっていた」。防衛省がまとめた苦情の資料には住民の切実な声が並んでいた=東京都千代田区で2021年4月7日、佐々木順一撮影

 「爆音と振動で眠れなかった」「子供が非常に怖がっていた」。在日米軍ヘリが原因となった可能性のある苦情が東京23区の市民から防衛省などに相次いで寄せられていた。その内容からは低空飛行が常態化している様子がうかがえる。防衛省は苦情の内容は米側に全て伝えたとする一方、苦情を巡る米側とのやりとりは明かせないとしている。住民の声が事実上放置されてきた疑念は消えない。

 この問題では毎日新聞が2月24日以降、米軍ヘリが都心で低空飛行を繰り返す様子を動画とともに報道。日本政府が米側に事実確認を求めているものの、米側は1カ月以上たつ今も問題のある飛行があったとは認めていない。

 防衛省に寄せられた苦情には低空飛行を指摘するものが多く、機体の特定に役立つ情報もある。たとえば…

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【日米地位協定】

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