「選挙モンスター」に包囲網 継続か、刷新か 名古屋市長選告示

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名古屋市長選が告示され候補者の第一声に拍手を送る支持者ら=名古屋市中区で2021年4月11日午前10時32分、兵藤公治撮影
名古屋市長選が告示され候補者の第一声に拍手を送る支持者ら=名古屋市中区で2021年4月11日午前10時32分、兵藤公治撮影

 任期満了に伴う名古屋市長選が11日告示された。4期目を目指す現職の河村たかし氏(72)に、元市議長の横井利明氏(59)ら新人3氏が挑む。衆院議員時代以来、常に盤石な戦い方で「選挙モンスター」の異名を持つ河村氏だが、今回は知事リコール(解職請求)署名不正事件を巡って窮地に。主要政党がそろって横井氏を支援し「かつてない強固な包囲網」を築いた。最大の争点は、今も「総理を狙う男」を掲げる河村氏の市政継続か刷新か――。

元市議長に与野党相乗り、知事も支援

 「議員生活協同組合と市民の戦いだ」。名古屋市東区の事務所前で11日、「庶民革命」を唱える河村氏が独特な言い回しで第一声を上げた。自らが率いる地域政党「減税日本」の推薦を得たのみで、政治の世界から「総スカン」を食ったような状況に「おれ、そんなに悪いことやったのか」といらだちを隠さない。

 横井氏は市議30年。長く所属した自民党と、市議会の反市長派の立憲民主、公明、国民民主の各党が党本部推薦を出した。共産党、社民党の県組織も自主支援や応援を決定。緑の党共同代表の尾形慶子氏も「批判票の分散を避ける」として出馬を見送り、事実上一騎打ちの構図となった。横井氏は11日、同市中区での出陣式で「国や県と対立する名古屋で予定通りコロナワクチンが打てるのか。名古屋は今日から変わる」と声を高めた。

 愛知県の大村秀章知事は横井氏の出馬記者会見前日に早くも支援を表明した。河村氏が「応援団」を自任したリコール運動の対象だ。知事初当選の2011年には河村氏と県市連携の「中京都構想」を発表、「村・村コンビ」と称されたが、今や記者会見で非難の言葉を投げ合う「村・村戦争」に。今回は告示前から、横井氏応援の宣伝カーや河村氏を批判する雑誌寄稿などで公然と肩入れしている。

 17年の前回も、反市長陣営と河村氏の対決だった。ただ、その時は…

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