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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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続く地下水流入 「汚染水ゼロ」難しく 放出完了に最長40年

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東京電力福島第1原発の(右から)1~4号機。奥は汚染処理水をためるタンク=福島県大熊町で2021年2月13日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影
東京電力福島第1原発の(右から)1~4号機。奥は汚染処理水をためるタンク=福島県大熊町で2021年2月13日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 東京電力福島第1原発の汚染処理水の処分について、政府は13日、関係閣僚会議を開き、放射性物質の濃度を国の放出基準より下げた後、海に流す方針を決めた。政府・東電は汚染水の発生を防ぐ対策をしているが、完全には抑えられていない。ゼロにできないと、汚染水を処理した後の水の海洋放出は続くことになる。

 1~3号機の建屋の地下では連日、西側から大量に流れてくる地下水が壁のひびから入り込んでいる。さらに、雨水も雨漏りにより建屋内に浸入。溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やした水と混じり、64種類の放射性物質が含まれる高濃度の汚染水になる。

 地下水の建屋内への流入を防ごうと、東電は2014年から、建屋周辺の井戸などから地下水をくみ上げ海に流している。16年には地中を凍らせて、建屋周辺を囲うように「凍土壁」を設けた。約345億円がかかったが、流入は防ぎ切れていない。汚染水の発生量は当初より減ったが、今も1日当たり140立方メートルほど発生。ゼロにする見通しは立っていない。凍土壁の維持費は毎年、10億円前後だ。

 汚染水が日々生じるのに伴い、…

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