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やまゆり園での採火 遺族ら中止要請「利用者泣かせ共生社会か」

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津久井やまゆり園で予定されている東京パラリンピック採火式典の会場を変更するよう、要望書を相模原市の担当部長に手渡す、やまゆり園被害者家族の尾野剛志さん(中央)。左端は滝本太郎弁護士=相模原市南区役所で2021年4月13日午後3時57分、手塚耕一郎撮影 拡大
津久井やまゆり園で予定されている東京パラリンピック採火式典の会場を変更するよう、要望書を相模原市の担当部長に手渡す、やまゆり園被害者家族の尾野剛志さん(中央)。左端は滝本太郎弁護士=相模原市南区役所で2021年4月13日午後3時57分、手塚耕一郎撮影

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月に利用者ら45人が殺傷された事件の被害者家族らが13日、市を訪れ、同園で東京パラリンピックの聖火を採火することを中止するよう要請した。家族らは「園は事件のあった場所で、フェスティバルをする場所ではない」と会場の変更を強く求めた。

 事件で娘の美帆さん(当時19歳)を失った母親の代理人を務める滝本太郎弁護士と、重傷を負った尾野一矢さん(48)の父剛志さん(77)ら3人がそれぞれ要請書を市側に手渡した。

 剛志さんは「家族の気持ちを理解していたらあそこで(採火は)できない。利用者を泣かせてまでやるのが共生社会なのか」と疑問を投げ掛けた。市側は同園で採火する方針が決まったのは昨年10月と説明。遺族らに県から報告があったのは4月以降で剛志さんは「遺族らの気持ちを差し置いて決めたことに憤っている」と伝えた。これに対して市シビックプライド推進部の佐々木純司部長は「いろいろな状況を踏まえて総合的に検討する」と述べるにとどまった。

 3人は神奈川県にも要請文を送付した。黒岩祐治知事は13日の定例記者会見で「市が決めることだ。情報共有して市の判断に従いたい」との考えを示した。その上で「(採火式は)共生社会を作るという誓いの場でもあり、理念を広げることにつながる。ただ、被害者や遺族の気持ちを踏みにじってまで強行することではない」と述べた。【池田直、中村紬葵】

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