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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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情の安倍氏、合理性の菅氏 処理水放出で分かれた判断 御厨貴氏

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御厨貴・東京大名誉教授=東京都港区で2019年2月13日、和田大典撮影
御厨貴・東京大名誉教授=東京都港区で2019年2月13日、和田大典撮影

 政府は13日、東京電力福島第1原発の処理水を海に流す方針を決めた。実際の放出は約2年後の見通し。政府の決定について、御厨貴・東京大名誉教授(日本政治史)は「安倍晋三前首相が情の人だったのに比べて、菅義偉首相は極めて合理主義的な人物だ」と評し、それが処理水への対応にも影響していたと語った。

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 東日本大震災の復興構想会議メンバーとして、被災地をずっと見てきた。原子力の問題に関わらず、復興というのは、何かを決定するのに時間のかかるものだ。市町村長の話などを聞いていると、やはり地域の分断を避けるために政策決定には時間をかけるという。

 例えば、堤防をつくるのも復興住宅を建てるのも、立場によって意見の違いは出てくる。そうした住民同士の亀裂を深めてしまうと復興はうまくいかない。復興事業というのはコンセンサス(意見の一致)を得るまでに長い時間を必要とするものだ。

 処理水の処分方法についても、…

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