熊本地震追悼式 5年、悲しみから一歩

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 観測史上初めて最大震度7の激震に2度襲われ、震災関連死を含む276人が犠牲になった2016年4月の熊本地震は14日、発生から5年を迎えた。熊本県庁(熊本市中央区)で同日午前、県主催の犠牲者追悼式が開かれ、遺族や蒲島郁夫知事ら34人が鎮魂の祈りをささげた。

 追悼式は例年約350人規模で開催しているが、20年に続き新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小。閣僚ら県外からの来賓招待を取りやめ、出席者を地元関係者に限定する代わりに、初めて式の様子をインターネットでライブ配信した。

 「どんなに歳月がたとうとも、あの日の悲しみの記憶は決して消えることはありません」。遺族を代表して言葉を述べた熊本県嘉島町の造園業、冨岡謙蔵さん(58)の脳裏には激震の記憶が生々しく残っている。

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