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理の眼

ジャーナリストの青木理さんのコラム。権力を監視する眼が光ります。大阪本社版夕刊連載。火曜日更新。

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その場しのぎも限界に=青木理

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 人間の本性など簡単に変わらず、政治も所詮はその人間の営みに過ぎないということでしょうか。森友・加計学園から総務官僚の接待問題などに至るまで、数々の政治疑惑と新型コロナ対策をめぐる政権の振る舞いが、僕にはすべて似通っているように感じられて仕方ありません。

 うそをつこうが詭弁(きべん)を弄(ろう)しようが、その場さえ乗り切ればいい。多弱野党は相変わらず低迷し、政権の座を奪われる恐れはなし。だから官僚も必死で忖度(そんたく)し、政治問題が浮上するたびに文書を隠蔽(いんぺい)したり改ざんしたり記憶を喪失したり、政権擁護に右往左往。

 それでも切羽詰まったら「責任を痛感」と口先で言いつつ責任は取らず、しっぽを切り捨てて逃げればいい。実際に切り捨てられた官僚や秘書は数知れず。そうして時間がたてば人びとは忘れ、いずれは支持率も回復する。振り返ってみれば、同じことの繰り返し。

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