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浅川巧の墓を守る韓国人 ソウル支局・堀山明子

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 「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる」。朝鮮総督府の下で林業試験場に勤めながら、朝鮮陶磁器や膳の研究をした浅川巧(1891~1931年)の墓の横にある記念碑には、墓を守る韓国の人たちの思いが刻まれている。死去から90年を迎えた4月2日、ソウル郊外の共同墓地で追悼式が開かれ、文化人ら約30人とともに参加した。

 記念碑は日韓基本条約締結の翌66年、対日感情がまだよくない中、林業試験場の元職員の寄付で建てられた。当時を知る元職員の金炳允(キムビョンウン)さん(87)は話した。「浅川巧の話は先輩から聞いていました。国家間の関係が悪くても、人と人は尊重し合い、つながれる。私たちが示しています」

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