エジプトが座礁船に1000億円請求 明細は非開示

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
エジプトのスエズ運河で座礁したコンテナ船「エバーギブン」(奥)=スエズ運河庁提供・AP 拡大
エジプトのスエズ運河で座礁したコンテナ船「エバーギブン」(奥)=スエズ運河庁提供・AP

 エジプト北東部のスエズ運河で3月下旬に日本企業所有の超大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁した事故で、エジプトの運河庁が9億1600万ドル(約1000億円)の損害賠償を日本企業に請求したことが13日、明らかになった。同船の船主責任保険を担当する英保険事業者「UKクラブ」が公表した。UKクラブは「巨額なのに明細が開示されていない」と不透明さを訴えており、最終決着までには時間がかかりそうだ。

 UKクラブの発表によると、所有会社「正栄汽船」(愛媛県今治市)は7日に運河庁からの請求通知を受けたという。船は賠償支払いまで乗組員と共に現地に留め置かれることになり、現在も運河途中のグレートビター湖に停泊している。運河庁は内訳として「運河の評判を損なった賠償分」で3億ドルを請求するなどし、専門家からも疑問視する声が出ている。

 エバーギブンは3月23日早朝に悪天候の中で座礁し、運河は完全に塞がれた。十数隻のタグボートによる救出作業で同29日に離礁し、運河の通航も再開した。事故原因は明らかになっていない。【カイロ真野森作】

あわせて読みたい

注目の特集