師匠、これは技ですか? それとも暴力? 武道界、あしき伝統にメスを 柔道・五輪銀、溝口紀子さんに聞く

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空手の東京オリンピック組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(右)。指導者のパワーハラスメントを訴えた=群馬県高崎市の高崎アリーナで2019年12月7日、大西岳彦撮影
空手の東京オリンピック組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(右)。指導者のパワーハラスメントを訴えた=群馬県高崎市の高崎アリーナで2019年12月7日、大西岳彦撮影

 空手の植草歩選手(28)=JAL=がパワーハラスメントを訴えた問題で、全日本空手道連盟は香川政夫強化委員長を解任した。柔道や大相撲など武道界でパワハラはなぜ続くのか。「武道では暴力なのか、技なのかあいまいな中で発見しづらい」と話すのは、日本女子体育大の溝口紀子教授(スポーツ社会学)。柔道の1992年バルセロナ五輪銀メダリストだ。詳しく聞いた。【聞き手・松本晃】

 今回の問題でいえば、香川氏は空手の流派のトップというくらい、カリスマ的存在です。上意下達の封建的社会がまだ残っていて、植草選手の周囲も相談されても、上にもの申せない状態でした。暴走したときに何もできない体制で、物事が大きくなると内部告発するしかありません。外部からメスを入れてもらうしかないというのは、昔の柔道界に似ています。

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