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熊本地震

2016年4月14日と16日に発生した熊本地震。最大震度7の激震に2度襲われ、熊本、大分両県で関連死を含めて275人が亡くなった。

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熊本地震5年 どんな形でも温泉守る 阿蘇の旅館、「日帰り湯」に

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日帰り入浴施設として新たな一歩を踏み出す山口雄也さん=熊本県南阿蘇村で13日、徳野仁子撮影
日帰り入浴施設として新たな一歩を踏み出す山口雄也さん=熊本県南阿蘇村で13日、徳野仁子撮影

 2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受け、休業していた熊本県南阿蘇村の老舗旅館「垂玉(たるたま)温泉・山口旅館」が、本震から丸5年となる16日、日帰り温泉「瀧日和(たきびより)」として再出発する。「どんな形でもこの湯を守り抜く」。専務で8代目の山口雄也さん(40)は決意を新たにしている。

 あの日、山口さんは旅館から同県大津(おおづ)町の自宅マンションに帰った直後に激しい揺れに襲われた。真っ先に頭をよぎったのが旅館にいる家族や従業員、宿泊客計17人の安否だ。しばらくして全員の無事が確認できたものの、村道が寸断され、孤立した旅館には近づけなかった。取り残された人たちは自衛隊のヘリで救助されたが、地割れや土砂で崩れた山道を1時間以上歩き、山口さんが旅館に入ることができたのは地震から1カ月後だった。

 1886(明治19)年に創業した一軒宿の山口旅館は、詩人の北原白秋らも滞在した秘湯として知られ、常連客に愛されてきた。27歳で東京からUターンした山口さんにとっても自慢の宿だった。

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【熊本地震】

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