国宝・鑑真和上坐像 45年ぶり府内で公開 日本の戒律史たどる 来月16日まで 京都国立博物館で特別展 /京都

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鑑真和上坐像の説明をする大原嘉豊・保存修理指導室長=京都市東山区の京都国立博物館で、矢倉健次撮影
鑑真和上坐像の説明をする大原嘉豊・保存修理指導室長=京都市東山区の京都国立博物館で、矢倉健次撮影

 奈良時代に戒律(仏教徒、僧侶が守るべき規則)を伝えた中国・唐の高僧、鑑真(がんじん)(688~763年)の功績とその後の日本の戒律史を追った特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」が京都国立博物館(京都市東山区)で開催されている。5月16日まで。

 2021年は、戒律運動の最盛期だった鎌倉時代に奈良・東大寺、唐招提寺の長老を歴任し、著書「八宗綱要」が現代でも仏教史の入門書として研究者の必読書となっている大学者、凝然(ぎょうねん)(1240~1321年)の没後700年に当たることから企画された。

 唐招提寺の国宝「鑑真和上坐像(ざぞう)」が12年ぶりに寺を出て、45年ぶりに府内で公開された。亡くなる直前に制作されたとみられ、あごの無精ひげやまつげまで表現した写実性が際立つ。「弟子たちが真実の姿を伝えたかったのだろう」と同博物館の大原嘉豊・保存修理指導室長はいう。やはり唐招提寺の国宝で同時代の「伝獅子吼菩薩立像(ししくぼさつりゅうぞう)」は異国風の顔立ちをしており、鑑真とともに渡来した工人が…

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