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中国取材の経験が豊富な坂東賢治専門編集委員のコラム。

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「台湾条項」復活の意味=坂東賢治

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 沖縄の「核抜き・本土並み」返還を決めた1969年11月の佐藤栄作首相とニクソン米大統領の首脳会談。共同声明には「台湾の平和と安全の維持」が「日本の安全にとって極めて重要な要素」という「台湾条項」が盛り込まれた。

 日米安保条約が在日米軍の役割とする「極東の範囲」には台湾も含まれるというのが政府見解だ。沖縄返還後も台湾有事の際には、在日米軍の活動に協力すると約束する意味があったのだろう。

 しかし、72年2月のニクソン訪中で台湾をめぐる国際情勢は大きく変化した。政府は同年6月、「台湾条項は消滅したか」という野党議員の質問に「台湾条項の基礎にあった地域情勢に対する認識は変わった」と答えている。

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