連載

発言

ニュースや社会問題について識者・専門家が論じる寄稿欄です。

連載一覧

発言

平和の発信、正々堂々と=渡辺啓貴・帝京大教授

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 1月22日、世界で50カ国・地域の批准を経て核兵器禁止条約(TPNW)が発効した。世界で核兵器に関する活動を一切やめようという厳しい条約だ。これに対し、菅義偉首相は条約に署名する意思はないこと、同時に、従来主張してきた条約参加国と核保有国の「橋渡し役」に努めることを表明した。しかし、日本政府の立場はそれでいいのか、と素直に思う日本国民も多いのではないか。

 日本が署名を拒否する最大の理由は、「唯一の被爆国」でありながら、米国の「核の傘」、核抑止力の「恩恵」を受けているという日本外交の「論理矛盾」にある。その現実は容易に変え難く、世界の多くの国は日本の直面する現実を理解してきた。だがTPNWが発効した今、さまざまな事情はあるにせよ、条約に対して前向きの姿勢を示してよいのではないか。

この記事は有料記事です。

残り942文字(全文1286文字)

あわせて読みたい

注目の特集