東日本大震災10年

災害弱者の孤立防げ 避難所で頼れる人なく /宮城

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弱視のため白杖を持つ鈴木明美さん=宮城県石巻市で
弱視のため白杖を持つ鈴木明美さん=宮城県石巻市で

 障害者は災害発生を覚知できないことがある上、「周囲に迷惑がかかる」と避難所に行くことを控える人もおり、救援の手が届きにくい。地域の住民は何ができるか。各地で災害弱者を取り残さないための模索が続く。

 「ガラス食器がぶつかる音が聞こえると、今も息ができないほど苦しくなる」。石巻市の鈴木明美さん(60)は東日本大震災の被災者だ。難病の多発性硬化症に伴う弱視で、視野の95%が欠け、薄いカーテン越しのようにしか見えない。全身に常に痛みもある。

 10年前、体調が悪く自宅で寝ていた時に地震が襲った。家が揺れているのか、具合が悪化したのか。分からないまま庭に出てうずくまったところを近隣の女性に助けられた。

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