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福岡のランドマークは不利な立地 キャナルシティ、輝く企画力

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キャナルシティ博多=福岡市博多区で2021年4月15日、矢頭智剛撮影
キャナルシティ博多=福岡市博多区で2021年4月15日、矢頭智剛撮影

 福岡市博多区の複合商業施設「キャナルシティ博多」が20日、開業25年を迎える。天神とJR博多駅という2大商業エリアに挟まれ、最寄り駅から徒歩7分という不利な立地にもかかわらず、2019年度には約1600万人が訪れる人気スポットとして定着した。その集客力の秘密を探ると、二つの要因が浮かび上がった。

 赤や青の目立つ外観の複数の建物から構成され、施設中央にある運河(キャナル)を模した水路付近は「インスタ映え」する場所として、スマートフォンを手にしたカップルや親子連れの姿が目立つ――。開業から四半世紀を経ても人混みが絶えないのは「単純にモノを売るのではなく、わくわくする体験を提供してきた」(荒木明徳支配人)からだ。

 24日からの25周年イベントも、そのモットーに沿った。人気アニメ「機動戦士ガンダム」をテーマにして、建物を照らす3Dプロジェクションマッピング「アクアパノラマ」で博多を舞台にしたオリジナル作品を上映したり、撮影スポットとなりそうな高さ約1・5メートルの立像を設置したりする。国内に東京とここにしかないガンダムプラモデルの公式店舗の協力を得た。

 感染対策の入場制限を設けるが、大型イベントの開催は20年の正月以来だ。かつては福岡を観光する訪日外国人の多くが足を運んだが、新型コロナウイルス禍でほとんど途絶えており、施設の運営会社はこのイベントで国内のガンダムファンの来場を期待する。

 九州最大の歓楽街・中洲の対岸にあったカネボウ工場の跡地に建つキャナルシティは、商業地の天神とビジネス街の博多駅周辺のほぼ中間に位置しており、1996年の開業当初から立地の悪さが課題だった。約6万6400平方メートル(劇場部分を含む)の売り場面積は単独の商業施設としては大規模だが、複数の商業施設が集積する天神や博多駅には及ばない。

消えた訪日客、集客に課題

 それでも四半世紀にわたって来場者を集めている要因として、関係者は二つを挙げる。

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