フィリップ殿下の特注霊きゅう車を公開 自身も開発に携わり

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英国のフィリップ殿下の葬儀で使われる特注霊きゅう車。フィリップ殿下自身が開発に関わった=英ウィンザー城で14日、AP 拡大
英国のフィリップ殿下の葬儀で使われる特注霊きゅう車。フィリップ殿下自身が開発に関わった=英ウィンザー城で14日、AP

 9日に99歳で亡くなった英国エリザベス女王の夫、フィリップ殿下の特注霊きゅう車が15日、ロンドン郊外のウィンザー城で公開された。英メディアによると霊きゅう車開発プロジェクトはフィリップ殿下が2003年から英自動車メーカーと共同で始め、自身も設計などに関わっていた。葬儀は17日、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で行われる。

 霊きゅう車は英自動車大手ジャガー・ランドローバー(JLR)のランドローバー「ディフェンダー」を改造した。軍に深い思い入れを持つフィリップ殿下の希望で車体の色は軍用車両に用いられるカーキ色「ダークブロンズグリーン」を使用し、後部座席の代わりに棺おけを置く荷台スペースが設けられている。

英国のフィリップ殿下の葬儀で使われる特注霊きゅう車。フィリップ殿下自身が開発に関わった=英ウィンザー城で14日、AP 拡大
英国のフィリップ殿下の葬儀で使われる特注霊きゅう車。フィリップ殿下自身が開発に関わった=英ウィンザー城で14日、AP

 生前、技術への関心が深かったフィリップ殿下。自身で改造を監督し続け、19年に最終調整したという。JLRのティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)は英メディアに「殿下は工場で多くの従業員と話し、自動車のデザインや技術、製造について素晴らしい知識と深い関心を示していた」と振り返っている。ジョンソン首相も「車両のユニークな形は、殿下が実用的な人であったことを思い出させる。殿下は機械であろうと、偉大な国家機関であろうと、非常に伝統的なものを(時代に)適合させるために自身の工夫で改善してきた」と述べた。

 英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、英王室とランドローバーの関係は1940年代後半の会社設立時までさかのぼる。フィリップ殿下は70年代からランドローバーを愛用していたという。一方、19年にはランドローバー車を運転中に交通事故を起こし、運転免許証を返納していた。【ロンドン横山三加子】

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