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北アルプス・剱岳を望む朝日町で、自ら種から育てた藍を使って藍染めのシャツやスカート作りなどを手がける「きせつの手しごと季生(きしょう)」を営む。工房の名前は富山で出会った登山家の夫に由来する。夫は11年前にヒマラヤで消息を絶ち、帰って来ない。雄大な自然に魅了され、二人で移り住んだ大切な土地に根を張り、今も自分らしい藍染め製品を生み出そうと模索する。
富山とのつながりは日本各地を転々として暮らしていた20代後半ごろ、知人の紹介を受けて剱岳で働き始めたのがきっかけだ。夏山シーズンに山岳警備隊などが常駐する山小屋で、食事の世話を中心に約7年間働いた。このころ季生(としお)さんと出会い、結婚。「海も山もあって、いいところ」と季生さんが探してきた朝日町の築約80年の古民家に二人で暮らし始めた。
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