大学スポーツ365日

厩舎全焼「相棒」を失った 岐阜大馬術部

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火災後に岐阜大馬術部に加わった「レントリリー」とともに馬場を駆ける前主将の岩本華=岐阜市で3月30日、角田直哉撮影
火災後に岐阜大馬術部に加わった「レントリリー」とともに馬場を駆ける前主将の岩本華=岐阜市で3月30日、角田直哉撮影

馬と過ごす「幸せ」知る

 3月下旬、柔らかな春の朝日が降り注ぐ馬場で2頭の馬が小気味よい足音を響かせていた。岐阜大馬術部の新4年生、岩本華(21)は「特別なことではないが、馬と仲間に囲まれて過ごす幸せな時間が戻ってきたことが何よりうれしかった」と言葉に実感を込める。「日常」の風景が戻ってきたのはわずか2カ月前。今も思い出すと胸が痛む、あの記憶を忘れたことはない。

 2020年6月23日午前2時半ごろ、岐阜市の大学内の厩舎(きゅうしゃ)から自転車で10分ほどのマンションで寝ていた岩本の携帯電話が鳴った。「厩舎が火事で、大変なことになっている」。部員から連絡を受け、慌てて上着だけを羽織り、ペダルをこいだ。

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