連載

松尾貴史のちょっと違和感

放送タレント・松尾貴史さんのコラム。テレビから政治まで、「違和感」のある話題を取り上げます。

連載一覧

松尾貴史のちょっと違和感

海洋放出決定 日本の問題でなく地球人として抗議

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
松尾貴史さん作
松尾貴史さん作

 東京電力福島第1原子力発電所の爆発事故から丸10年がたっても、いまだに悪影響が続いて、アンダーコントロールどころか、持て余した放射能に汚染された水を、海洋に放出するなどという迷惑を世界中にかけようとしている。

 ドイツの研究機関が以前行ったシミュレーションでは、放出された核汚染水は、57日で太平洋の半分に広がり、3年後にはアメリカとカナダの海岸に到達するという。これは「その頃には濃度が薄まっている」という低次元の話ではなく、その先の未来の海洋生物その他に起きる放射能の濃縮を生む大問題であり、国際問題に発展しかねないのではないか。

 それも「一度流して終わり」ではない。これから延々と流し続けることになるのだ。中国、台湾、韓国などの政府から抗議も発生しているようだ。「中国大陸からの黄砂が」「中国のPM2・5が」「武漢のウイルスが」などと文句を垂れる人たちは、この件についてどう思うのか聞いてみたいところだ。

この記事は有料記事です。

残り1071文字(全文1476文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集