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町田樹さんの世界

ソチ五輪フィギュア日本代表の町田樹さん。大学で研究者の道を歩む今、何を考え、何を見据えているかに迫ります。

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フィギュア「継承プロジェクト」 上演権許諾制度の試み 町田樹さん、田中刑事選手が実践

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田中刑事選手(手前)を振り付ける町田樹さん(右)=横浜市港北区の新横浜スケートセンターで、丸山博撮影
田中刑事選手(手前)を振り付ける町田樹さん(右)=横浜市港北区の新横浜スケートセンターで、丸山博撮影

 フィギュアスケートは著作権保護の対象になり得るか――。そんな問いから出発した、元フィギュアスケーターで国学院大助教の町田樹さん(31)の研究が、新たな段階へと移った。自身が振り付けし、滑ったプログラムの「上演権」を許諾するシステムの実践だ。その第1号はエリック・サティのピアノ曲に乗って滑る作品「Je te veux(ジュ・トゥ・ヴ)」で、演じるのは平昌冬季五輪にも出場した田中刑事選手(26)。題して「継承プロジェクト」を取材した。

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 「全てにおいて、フリーレッグが中途半端!」。3月末、横浜市のスケートリンク。町田さんの熱のこもった声が響く。滑っていない方の足(フリーレッグ)を単に高く上げるのではなく、角度が重要だと田中選手に意識を促す。次に、町田さんは自分の体の周囲に手で枠を作った。「この中で禁欲的に踊って」。…

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