松喬日和

噺家のオチつかない日常 「桃太郎」と接待問題 手下はきび団子、ボスには銀しゃり

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 「米も食わんのに米国とはどういうこっちゃ?」「パンも食わんのにジャパンやろ」。大好きだった浮世亭ジョージ・ケンジさんの漫才です。アメリカ人を父に持つジョージさんと大阪出身のケンジさん。異色の日米コンビだからこそ成し得たネタです。ところが今、日本の米の消費量はピーク時(およそ50年前)の半分以下だそうです。

 上方落語界に米朝一門がいます。米団治、米二、米左と名前に「米」がつきます。「米が付いて回る~一生食いっぱぐれがない~落語家として大成する」の縁起をかついでいます。その「お米」で大目玉を食らったのが笑福亭鶴光(つるこ)師匠。お中元として師匠(六代目松鶴)に「おこめ券」を贈りました。手軽で便利とブームとなっている時でもあり、内弟子も増えているので「師匠もさぞ喜んでくれるだろう」と思っていたら電話がか…

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