ルネサス、5月中に火災前の生産体制へ 原因は今もわからず

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火災が起きたルネサスエレクトロニクスの那珂工場=茨城県ひたちなか市で(同社提供) 拡大
火災が起きたルネサスエレクトロニクスの那珂工場=茨城県ひたちなか市で(同社提供)

 半導体大手のルネサスエレクトロニクスは19日、火災により生産を停止していた那珂工場(茨城県ひたちなか市)で生産を再開し、5月中には火災前の生産体制に戻る見込みだと発表した。火災から1カ月後としていた生産再開の目標は達成したものの、世界的な半導体不足の中で、自動車生産への影響は今後も継続する。

 ルネサスによると、再開は17日。現在は火災前の1割ほどの生産水準にとどまるものの、月内にも半分程度に回復させ、5月中にはフル稼働を目指す。損傷した半導体製造装置は4月中にはおおむね調達できる見込み。火災前の製品出荷量に戻るのは6月末以降になる見通しという。

 オンラインで記者会見した柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は「奇跡的に再開実現までたどりついた。少しでも早く生産量を元に戻していきたい」と述べた。火災原因については今も特定できておらず、装置の隣に消火器を設置するなどの対策も施した。

 那珂工場では3月19日午前2時47分ごろに火災が発生し、半導体製造装置23台が被害を受けた。ルネサスの主力工場の一つで、自動車の走行制御などに使われる半導体(マイコン)を製造し、国内生産の約4割を担っている。火災から1カ月を目安に生産の再開を急いでいた。【井川諒太郎】

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