CVCの買収提案 東芝が拒否の見方強まる 社長辞任で混乱

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東芝=東京都港区で、内藤絵美撮影 拡大
東芝=東京都港区で、内藤絵美撮影

 東芝に対する英投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズによる買収提案が足踏みしている。16日に詳細提案がなされる見通しだったが、東芝によると19日までに受け取っていないという。14日に社長兼最高経営責任者(CEO)の車谷暢昭氏が突然辞任し、会長の綱川智氏が社長に復帰するなど東芝社内が混乱しており、仕切り直しが必要と判断したとみられる。

 CVCが4月6日付で行った初期提案は、東芝の全株式を買い取って非公開化することが柱。昨年の株主総会で車谷氏の取締役再任への支持が異例に低い約57%に沈むなど、「物言う株主」との対立が深まる中、そうした影響を受けない経営体制への移行を支援する内容となっていた。

 CVCは、おおむね10日後をメドに詳細を提案するとみられていたが、14日の臨時取締役会で車谷氏が突然辞意を表明し、綱川氏の社長兼CEO復帰が決まったことで状況は大きく変わった。その後、東芝幹部が大手銀行に株式上場を維持する方針を伝えたことも明らかになっており、東芝が提案を拒否するとの見方が強まっている。

 東芝は19日に取締役会を開いたが、CVCによる買収提案については、詳細な内容が届いていないことを理由に議論しなかった模様だ。取締役の一人は同日、毎日新聞の取材に「なぜ苦労して東証1部復帰を果たしたのに非上場にする必要があるのか、まったく理解できない」と話した。【井川諒太郞、杉山雄飛】

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