地方でスタディケーション「旅+勉強」で関心広げ 早大生が実践

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インターンシップ先の私設図書館の前に立つ合田葵さん=石川県加賀市山代温泉で、阿部弘賢撮影
インターンシップ先の私設図書館の前に立つ合田葵さん=石川県加賀市山代温泉で、阿部弘賢撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で対面での授業がなくなった大学生が、北陸など各地でインターンシップ(就業体験)や地域活動をしながら勉強を続けている。コロナ禍でこれまでのような学生生活が送れなくなる中、オンライン授業の利点を活用した新しい学びのあり方として注目されつつある。【阿部弘賢】

 早稲田大先進理工学部2年、合田葵さん(19)は2~3月、石川県加賀市山代温泉の私設図書館「みかん」でインターンに参加した。期間中、図書館に寝泊まりしながら、オーナー会員のプロフィルをまとめた冊子づくりなどの仕事を任された。大学入学から1年間、大学に行くことができなかった合田さんは「知らない土地に暮らしながら、自分のやりたいことをやらせてもらい、とても刺激になった」と話す。

 山梨県出身の合田さんは昨春大学に入学したものの、コロナ禍ですべての授業がオンラインになった。7月まで実家で授業を受けたが、サークルやアルバイトなどの活動はもちろん、新しい友人とも会えず鬱々とした気分で過ごしていた。「やっと受験が終わり、大学でいろんなことをしたいと思っていたのに突然、キャンパスライフがなくなった。無機質な生活が数カ月続いて、何もできないまま18歳が終わってしまうことに恐怖を感じた…

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