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地域の挑戦 熱帯果樹、広がる国内栽培

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 <くらしナビ 環境>

 国内で流通するマンゴーやパッションフルーツなどの熱帯果樹は輸入品が主流だが、最近百貨店や通信販売で国産品を見かけるようになった。地球温暖化の影響で、国内でも栽培できるようになってきているという。鹿児島県内の生産現場を訪ねた。

 ●九州最南端、暖房なしで

 九州本島の最南端、大隅(おおすみ)半島にある鹿児島県南大隅町で2月下旬、ビニールハウス内に白と紫の鮮やかな花が咲いていた。南米原産のパッションフルーツ(トケイソウ)の花だ。5月から8月にかけて、緑色の実が徐々に赤紫色に変わり完熟してポトリと落ちたところを、下に敷かれたネットで収穫する。生産者の西村祐二さん(56)は「さわやかな酸味と甘みが特徴。二つに切って種ごとスプーンですくって食べたり、焼酎に入れたりするのもお勧めです」と話した。

 三方を海に囲まれた同町は黒潮の影響などで年間を通して温暖で、冬でも霜が降りない地域がある。自衛官だった西村さんは、南国の特色を生かした農業をやりたいと2年前に近くの鹿屋市から移り住んだ。栽培法を一から学び、1100平方メートルの農業用ハウスで約330本を栽培する。収穫量は「1000平方メートルあたり2トン取れれば十分」と言われていたが、初めて収穫した2020年に2・5トンを超えた。

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