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選択的夫婦別姓 自民党慎重派からけん制された地方議員の言い分

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田村琢実県議が受け取った文書には「意見書が採択されることのないよう、格別のご高配を賜りたく、お願い申し上げます」と記されていた=大野友嘉子撮影
田村琢実県議が受け取った文書には「意見書が採択されることのないよう、格別のご高配を賜りたく、お願い申し上げます」と記されていた=大野友嘉子撮影

 自民党内で、希望すれば夫婦で別々の姓を名乗ることができる「選択的夫婦別姓制度」を巡る動きが活発だ。賛成派と慎重派がそれぞれ議員連盟を発足させたほか、党も作業チームで議論を再開させた。賛否二分する自民党内の情勢を反映してか、双方の攻防が地方議員を巻き込んだ。例えば、高市早苗前総務相からある文書を送りつけられた埼玉県の田村琢実県議と、自民党を除名された石川県野々市市の梅野智恵子市議。両議員に経緯や現在の心境を聞いた。【大野友嘉子/デジタル報道センター】

自宅に届いた丸川氏ら連名の意見書

 <昨年来、一部の地方議会で、立憲民主党や共産党の議員の働き掛けにより「選択的夫婦別氏制度の実現を求める意見書」の採択が検討されている旨、仄聞(そくぶん)しております。先生におかれましては、貴議会において同様の意見書が採択されることのないよう、格別のご高配を賜りたく、お願い申し上げます>

 今年1月末、当時埼玉県議会議長だった田村県議(自民党)の自宅に一通の封書が届いた。差出人は高市氏。選択的夫婦別姓制度導入に賛同する意見書を、地方議会で採択しないよう求める内容の文書が入っていた。その文書には、丸川珠代男女共同参画担当相ら自民党の衆参国会議員50人の名が連なり、制度導入に反対する理由が記されていた。以下のような内容だ。

 <戸籍上の「夫婦親子別氏」(ファミリー・ネームの喪失)を認めることによって、家族単位…

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