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バイデン政権2021

第46代米大統領となったバイデン氏。分断された国内や不安定化する国際情勢にどう対応するのでしょうか。

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米難民政策、ぶれぶれ トランプ政権方針維持→与党反発で「枠増やす」

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バイデン米大統領=ホワイトハウスで2021年4月15日、AP
バイデン米大統領=ホワイトハウスで2021年4月15日、AP

 難民政策を巡って、バイデン米大統領が民主、共和両党から批判を受けている。与党の民主党からは、予算や人員の制約を理由にトランプ前政権が設定した過去最低レベルの難民受け入れ枠を維持する覚書に署名したことへの不満が噴出。一方、共和党のトランプ前大統領は、メキシコ国境に押し寄せる越境者への対応が後手に回っているとして「国家を破壊しかねない」と政権を非難した。

 バイデン氏は16日に署名した覚書で、2020年10月~21年9月(21会計年度)の難民受け入れ枠を前政権の方針通りに「1万5000人」とした。

 「9月までに上限に達した場合、枠を増やす可能性がある」との条項もあったが、2月に米議会に対して「9月までの受け入れ枠を6万2500人に広げる」と伝えていただけに、民主党内に波紋が広がった。

 上院の民主党ナンバー2であるダービン上院司法委員長は声明で「受け入れられない」と批判。党内左派のオカシオコルテス下院議員もツイッターで「トランプ政権の人種差別的な政策を維持するのは…

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